人件費率4〜7%改善!人気居酒屋チェーンが「紙地獄」から脱却し、100店舗超への急拡大を支えたシフトデータ活用
エリアマネージャー 栗尾 杏樹 様(右)
大衆浜焼き酒場 なみ小屋 中野店 店長 尾上 拓海様(左)
「生きるための食事を、楽しむものにする」という経営理念を掲げ、「とりいちず」を主軸に、シーシャ事業やM&Aによるラーメン・串揚げ事業など、トレンドを捉えた多角的なブランド展開で急成長を続ける株式会社FS.shake。現在は150店舗規模まで拡大する同社ですが、かつては紙管理による非効率なシフト管理に悩まされていました。「らくしふ」導入後は、シフト作成にかかる膨大な時間の削減のみならず、人件費率の4〜7%改善を実現。また、驚異的な出店スピードを支えてきた要因のひとつに「らくしふ」があったといいます。本記事では、取締役の内舛(うちます)様、エリアマネージャーの栗尾様、店長の尾上様に、導入の背景やデータ活用による具体的な改善効果についてお話を伺いました。
導入前
- 手書きとExcelの運用。24時間営業における煩雑なシフト作成が負担。
- シフトの不備やスタッフの空き状況が見えず、売上の機会損失が発生。
- 勘や経験頼りのシフト作成で、人件費率のコントロールが困難。
導入後
- LINE連携によるシフト回収で期限遅れ・転記作業がゼロに。作成時間を大幅に短縮。
- 全店の状況をリアルタイムに可視化。近隣店舗へのスムーズな応援要請で、営業機会と利益を最大化。
- 予実管理と過去データの活用により、人件費率を4〜7%改善し、利益体質な運営を実現。
多様なブランド展開と「人」を大切にする店舗運営
まずは、貴社の事業内容と皆様の役割についてお聞かせください。
内舛様:弊社は2013年に創業、「とりいちず」や「もんじゃ酒場だしや」、博多居酒屋「あいらしか」などの飲食事業に加え、シーシャ事業などコンセプトの異なる多彩な業態を展開しています。
飲食業界はトレンドの変化や外部環境の影響を受けやすいビジネスです。そのため、特定の業態が何らかの理由で苦戦を強いられたとしても、他の事業部でカバーできるよう、常に「2番目、3番目の柱」となる事業を育てていくことを経営戦略としています。直近ではM&Aによりラーメンや串揚げ事業も傘下に収め、事業ポートフォリオを急速に拡大させています。店舗数は150店舗を超えました(2025年11月時点)。
私は取締役として、店舗運営に関する営業全般を管轄しています。
栗尾様:私はエリアマネージャーとして6店舗を管轄しており、エリア内の営業状況改善と人材育成を担当しています。現場の細かい変化にも目を配っています。
尾上様:店長として2店舗を管理し、日々の営業、アルバイト育成、そして売上・原価・人件費の管理を行っています。
「紙地獄」と呼ばれたアナログ管理。60名分のシフト作成が限界に
導入前はどのような課題を抱えていたのでしょうか?
内舛様:以前はシフト回収も作成もすべて「紙」ベースでした。スタッフからLINEで送られてきた希望シフトの画像を、私が手書きやExcelで転記して作成していたのです。名前と日付が並んだ表の、上の段に希望、下の段に確定を書き込む作業は、まさに「紙地獄」でした。
特に24時間営業の店舗をオープンした際は、スタッフが60名も在籍しており、月の前半分のシフトを作るだけで3時間もかかっていました。それでも早い方でした。ランチ、休憩、ディナー、深夜と複雑な時間調整が必要で、アナログ管理は限界でしたね。
また、紙の管理では「人員配置のムラ」が可視化しにくいという大きな課題がありました。「17時台は人数がいるが、本当に忙しい19時台に人が足りない」といった時間のズレに気づきにくく、非効率が発生していました。
決め手は「直感的な操作性」と「視認性の高さ」。2店舗で試験運用し、即導入
「らくしふ」を選定された理由と、導入の経緯を教えてください。
内舛様:社内で紹介されたのが「らくしふ」を知ったきっかけでした。デモを見てすぐに「これはめちゃくちゃ使いやすそうだ」と直感しました。
当時、ちょうど24時間営業の新店でシフト管理が混沌としていた時期だったこともあり、社長も「これは全店に入れた方がいい」と即決。まずは2店舗ほど試験導入し、すぐに全店導入が決まりました。導入の決め手は、間違いなくその「操作性の良さ」と、シフトの過不足が一瞬で分かる「視認性の高さ」です。
エリアマネージャーも活用。アラートとメモ機能で管理精度が向上
現場ではどのように活用されていますか?
尾上様:1店舗あたり約20名のアルバイトスタッフが在籍しており、毎月2回に分けて希望シフトを回収しています。「らくしふ」のLINE連携によってシフト回収がLINEで完結するので、期限遅れはほぼありません。回収した希望シフトも「らくしふ」のシフト管理表に自動転記されるため、シフト作成がとてもスムーズです。
栗尾様:エリアマネージャーとして、各店長が作成したシフトを確認し、人件費率や人員配置の調整を行っています。紙で希望シフトを回収していたときは、ただ出すだけなのに店長の手を止めたり、ちょっとしたやりとりをしなければなりませんでした。しかし、LINEで回収できるようになってからは、そういった余計な気遣いが不要になりました。
管轄店舗では、なるべく私も現場に入って店長と直接コミュニケーションを取って指導を行うようにしています。「らくしふ」は管轄店舗のシフトが一元で確認できて、自分でシフト修正を行えるため、それがタイムリーに店長のシフト管理表にも反映されます。店長の出勤日を電話で確認したり、私が現場に入る予定の連絡などでお互いの業務の手を止めることがなく、非常に効率的だなと思います。
お気に入りの機能はありますか?
尾上様:シフトを入力すると人件費が自動計算される点と、「時間別理想人数」の機能です。「この時間帯には何人必要」という理想の人数配置がひと目で分かるので、非常に助かっています。
また、「メモ機能」を使ってその日の予約人数や新人スタッフの情報を入力し、エリアマネージャーと共有しています。「今日は新人のオープン作業1回目」といった情報を残すことで、教育の進捗管理にも役立っています。
栗尾様:「らくしふ」の機能で特に重宝しているのが「労務アラート」です。半月ごとのシフトだと見落としがちな連勤や休憩不足も、色が変わって警告してくれるため、リスクにすぐ気づけます。「らくしふ」があれば、経験の浅い店長でも数字に基づいた適正なシフトが組めるようになるのが大きな強みですね。
「らくしふ」で人件費率が4〜7%改善。出店スピードに負けない「即断・即修正」を実現し急成長を支える基盤に。
導入によって、具体的にどのような効果が得られましたか?
内舛様:最大の効果は「らくしふ」を活用したことで人件費率が4〜7%改善できたことです。これは店舗数が多い弊社にとって、利益面で極めて大きなインパクトがあります。
以前は、勘や経験に頼っていたシフト作成でしたが、予算や目標に基づいて必要な時間に必要な人数を戦略的に配置するシフト作成がどの店舗でも可能になりました。これにより人件費のブレがなくなり、安定した経営が可能になりました。
驚異的なペースで出店を続けられていますが、現場の体制づくりにおいて「らくしふ」はどのような役割を果たしているのでしょうか。
内舛様:もし「らくしふ」がなかったら、これほどのスピードでの出店にはついてこれなかったと思います。従来の紙管理だったら、人件費が膨れ上がっても事後報告でしか把握できなかったため、管理しきれませんでした。おそらく、店舗展開数も現在の7割程度に留まっていたかもしれません。
大きな要因は、「教育がいらない操作性」と、「全店舗の最新状況が手元で可視化されること」だと思っています。
「らくしふ」は直感的に使えるため、多忙な店舗運営を任されている店長に使い方を教える負担はほぼゼロ。また、「らくしふ」のシフトをはじめ、予実や売上といったデータが全店分揃っており、かつ常に最新の状態で確認できるため、私は各データを突合させて分析するということを毎日しています。
リアルタイムな情報が手元にあるからこそ、「この店の売上に対する人員配置がおかしい」という異変に即座に気づき、その場で原因を分析して店舗に改善指導ができます。紙の管理のようなタイムラグがなく、このスピード感でズレを継続的に是正できることが、、弊社の急成長を支えるインフラとなっています。
現場での具体的な活用エピソードがあれば教えてください。
内舛様:他店舗のシフト状況が可視化・共有されたことで、売上の機会損失を防げたことがありました。
過去、ある店舗で「深夜帯のスタッフが足りず、3フロア中2フロアを閉めて営業していて来店いただいたお客様をお断りしている。」という状況が発生していました。事態を把握した私は、すぐに「らくしふ」で近隣店舗のシフトを確認し、入れそうなスタッフへ一斉に応援要請をしたことで営業を継続でき、利益確保につながりました。
紙や店舗別に分断されたファイル管理では、他店の誰が空いているか分かりません。「らくしふ」なら他店舗のスタッフの状況が把握できるので、声かけもしやすく、即座に人員配置を変えられるようになったのは大きな変化ですね。
「人時売上高」で生産性を可視化。過去のデータを“成功モデル”として活用し、適正な人員配置を実現。
データ活用による人件費コントロールについてもお聞かせください。
内舛様:特に重視しているのが、昨年のデータと比較した「人時売上高(従業員1人1時間あたりの売上高)」の管理です。昨今は最低賃金の改定に加え、採用難による募集時給の引き上げが頻発しており、同じ売上・営業時間でも以前より時給が200円近く高くなるケースも珍しくありません。単なる「人件費率」だけでは、時給高騰などの外部要因なのか現場の生産性低下などの内部要因なのかの判別がつかないため、私は人時売上高を見るようにしています。
人時売上高が下がっている店舗に対しては、「らくしふ」の前年のシフトデータと比較させます。「昨年は同じ売上規模でもっと少ない時間数で回せていた」という事実をひとつのモデルとして突き合わせ、シフトを組み直させます。これまでは私が直接店舗を指導していましたが、最近は事業部長にもできるようになってもらいたく、育成しています。
新店オープン時は、人材の流動も激しく人件費が膨れ上がる傾向にあります。オープン景気で売上も伸びやすいですが、「昨年は同じ売上規模でもっと少ない人数(時間数)で回せていた」などの過去データを参考に、より緻密にシフトを見直すよう指導することもあります。
「らくしふ」では過去のシフトデータをひとつの「モデル」として参照できるため、感覚ではなく数値に基づいて最適な人員配置に気付くことができます。
外部システムとの連携で「予実差異」を分析。数値に基づいた指導で、店舗オペレーションを磨く。
シフトデータを他のシステムと連携させているそうですが、どのような効果が出ていますか?
内舛様:飲食店向け店舗管理システム「ぴかいち」とデータを連携し、予実管理を行っています。「らくしふ」で作成したシフトデータをエクスポートし「ぴかいち」に取り込んで実際の勤怠データと突き合わせることで、予実のズレを分析します。
例えば、予定よりも残業が発生している場合、それが「突発的な忙しさによる残業」なのか「締め作業に時間がかかりすぎている残業」なのかを見極めます。
「この残業時間は多すぎる。もっと早く締め作業ができたはずだ」といった単なる数字合わせではなく、店舗オペレーションの無駄を発見し、現場改善につなげるためのツールとして活用しています。最終業績を最大化するための取り組みですが、ただ一方的に残業禁止とするのではなく、店舗運営の見直しや長時間労働の是正などにつながり、結果として現場の満足度向上にも結びついていると感じています。
「らくしふ」を導入したら…
現場の負担軽減
- LINE連携でシフト回収・調整の手間が激減
シフト利益確保
- 適切な人員配置による人件費率の改善や全店のシフト状況が見える化
- ヘルプ活用による機会損失防止や、無駄な残業の抑制が可能
データに基づく経営判断
- 人時売上高」や「過去データ」を指標にすることで、感覚ではない適正な人員配置が実現
迅速な店舗改善を支援
- 日々のデータがリアルタイムに可視化
- 迅速な分析、改善指示、店舗運営の改善がスピーディに回る
最後に、今後の展望と検討中の企業様へメッセージをお願いします。
内舛様:今後は予実管理をさらに徹底し、日次レベルでの改善スピードを上げていきたいと考えています。「らくしふ」と基幹システムで毎日チェックし、無駄を削ぎ落としていきたいですね。
人件費は、ただ削れば良いわけではなく、適正に使うことで従業員満足度も上がります。「らくしふ」は、忙しい時間帯に人員を厚くし、スタッフが無理なく楽しく働ける環境を作るためのツールでもあると考えています。
※内容は取材当時(2025年11月)のものです。現在の情報とは異なる場合があります。
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